断片的な知識であったものが、体系的に理解できる有意義な研修でした。同じ洋上風力分野ですが、皆様とお話することで、新しい視点があることにも気づかされ、この点も満足しております。強いてあげるならば、他の受講者様や講師の方とフリーで話す時間が欲しかったところですが、オンライン開催なので致し方ないのかなと思います。(2022年6月受講:海洋作業船)

2025年度における長崎海洋アカデミー受講申し込みについては、下記の点にご留意ください。
・上半期に開催するコース(回数)は、以下の通りです。ただし、今後の状況により変更となる場合があります。
「A0 半日・入門コース」2回
「A1 総論コース」 「A2 事業開発コース」「A3 認証・保険・ファイナンスコース」「A4 浮体式コース」及び「A5 風況観測コース」 各1回
「C3 HSE基礎コース」1回
洋上風力発電所の建設は、各種資機材メーカーの工場出荷に始まり、コンテナ貨物から超大型重量物(闊大品)の海上輸送、港湾での荷捌き・保管、海底ケーブル敷設、基礎構造物施工、風車組み立てと、様々なプロセスを経て行われます。風車や基礎構造物は加速度的な大型化が進んでおり、その多くを国外の供給網を通して調達する必要があります。据付海域の条件に応じて、そこに使用される建設資機材・据付機器・作業船と工法は多岐にわたります。これらのサプライチェーン管理と施工管理を効率的に行う調達・施工計画の立案と遂行は、案件のCAPEXを大きく左右し、事業者および施工会社の収益性に大きな影響を与える重要な業務です。
本講座では、洋上施工業務を担当する方々にとって最低限必要となる以下の重要なテーマを取り上げて解説します:一連のプロセス、建設資機材の調達(物流、港湾荷役、据付用JIT出荷)、現在最も普及している工法と、次世代型風車の施工に向けて開発中の最新工法、そしてこれらの実務を行う上で必ず必要となる、海外サプライヤー(メーカー、施工会社、コンサルタント)との取引時に留意すべきリスクやその管理手法。
この講座を通して、受講者の方々は、洋上施工に関する幅広い知識と、実務ですぐに活用可能な実務能力を身につけることができます。
断片的な知識であったものが、体系的に理解できる有意義な研修でした。同じ洋上風力分野ですが、皆様とお話することで、新しい視点があることにも気づかされ、この点も満足しております。強いてあげるならば、他の受講者様や講師の方とフリーで話す時間が欲しかったところですが、オンライン開催なので致し方ないのかなと思います。(2022年6月受講:海洋作業船)
IHC 本社(オランダ)の方に出席いただくといった対応をしていただき、オンライン講義の良さが出ていました。(2022年6月受講:石油元売り)
研修内容については非常に満足できる内容であった。(2022年6月受講:都市ガス)
<コース1日目>
9:00 | 40分 | オリエンテーション NOA・NOATの紹介 |
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9:40 | 5分 | 休憩 | |
9:45 | LE01 | 65分 | 洋上風力発電所の施工概要 |
10:50 | 10分 | 休憩 | |
11:00 | WS01 | 30分 | 参加者の自己紹介と学習目標の確認 施工ステークホルダーマップを利用 |
11:30 | LE02 | 50分 | 供給網 「そもそもどういった資機材を用いて建てるものなのか」 |
12:20 | 45分 | 昼食 | |
13:05 | LE03 | 60分 | 港湾荷役 供給網の集約地点である港湾における作業について |
14:05 | 10分 | 休憩 | |
14:15 | WS02 | 60分 | 事例研究 |
15:15 | 10分 | 休憩 | |
16:15 | LE04 | 65分 | 欧州の専門企業との提携 適材適所で専門コントラクターを起用する際の留意点 |
17:20 | 終了 |
<コース2日目>
9:00 | WS03 | 30分 | 一日目の学習内容復習 |
9:30 | LE05 | 50分 | 洋上施工 (1) 海底ケーブルと変電所 |
10:20 | 10分 | 休憩 | |
10:30 | LE06 | 70分 | 洋上施工 (2) 基礎構造物 |
11:40 | 45分 | 昼食 | |
12:25 | LE07 | 60分 | 洋上施工 (3) 上部構造物 |
13:25 | 10分 | 休憩 | |
13:35 | LE08 | 60分 | 浮体式洋上風力発電所 |
14:35 | 10分 | 休憩 | |
14:45 | WS04 | 60分 | 事例研究 |
15:45 | LE09 | 15分 | 総括 |
16:00 | WS05 | 30分 | Burn-out session(参加任意) 講義終了後に受講者の方々にモヤモヤ感を残さず「燃え尽きるほど勉強した(Burn-out)」と思えるようにするセッション。講義全般のコメントを頂戴しつつ、自由に質問や、議論したいテーマを投げてもらう。 |
講義全体を通して「森から木へ」のアプローチで解説します。
森=先ずは計画から運転開始までの流れを動画と共に把握。
林=上記案件ライフサイクルにおける洋上施工につき、掘り下げて作業の流れを把握。この時、以下の項目を網羅:
1) 洋上風力発電所の建設における作業工程の種類と一般的な所要日数
2) 輸送・据付の対象となる建設資機材の種類(寸法、重量、員数、物量の膨大さ等)
3) それらの建設資機材を輸送・据付する専用船舶や機材
4) 上記すべての作業に関連することになる利害関係者をまとめたステークホルダーマップ
*「木」にあたる各論の講義では、各作業工程において上記の(1)から(4)までの項目をさらに深堀りし、加えて以下の項目について詳述します。この講義形式は全講義共通です。
1) 各作業工程の種類とその長所短所比較:特性、所要日数、コスト
2) 輸送・据付の対象となる建設資機材の種類:寸法、重量、員数、必要な保管・作業スペース
3) それらの建設資機材を輸送・据付する専用船舶や機材:現在ひろく使用されている機器と、次世代型風車に対応して開発が進められている最新技術を説明
4) 各作業を実施するコントラクターたちの競合関係をまとめたステークホルダーマップ:欧州・本邦において「この作業といえばココ」といったコントラクターをできる限り網羅。敢えて長所・短所等についてはふれず、提供しているサービス概要と強みのみを紹介する。特定作業についてより詳細に知りたい受講者さんたちのために、各コントラクターの連絡先・担当者を別途リストで提供する。
5) 施工上の留意点:各作業がどのように行われ、どのような点に留意することで「納期・予算・安全性」をすべてクリアして施工を成功に導くことができるか、ということについて詳述。換言すれば「どういった点を間違うと工事が悪い方向に動き始めるのか」について詳述。
●現地受講会場
〒852-8521 長崎県長崎市文教町1-14 長崎大学文教キャンパス 研究開発推進機構棟2階
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